高気密・高断熱施工
作成:2000年 7月10日
更新:2000年 8月11日

スモリの家は「高気密・高断熱」と言われており、その施工の様子を我が家を例に紹介します。
これから家を建てようとして住宅メーカーの現場見学をされる方はこのような施工がされているか是非チェックしてみてください。
参考までに我が家の機密性能C値の実測値は0.8cm2/m2報告されています。

基礎のコンクリート打ちする前の状況です。
写真左側1箇所、右側2箇所に四角い青くなっ個所があるのがわると思いますが、それは断熱材のスタイロエースで、防湿シートの下に敷かれているものです。
床に断熱材が敷けないユニットバス、トイレ、玄関部分に敷いたものでこのような方法で断熱処理をしています。
他に、布基礎部分にも断熱処理が施されます。
建築用資材搬入の様子です。
ほとんどのメーカーと同様、プレカット工場で加工されています。
構造用面材の銀我パネルに断熱材のスタイロエースが既に取り付けられています。
また、柱部分に黒く細い線が見えますがそれは木材に切れ込みを入れ、そこに気密パッキンが埋め込まれているもので、柱と壁の接合部まで気密が高く保たれる構造となっています。
家の壁部分が組み立てられた状態です。
壁面は柱、窓、玄関以外はすべて断熱材スタイロエースで囲まれていて青く見えます。
柱の端部分には写真のような黒い気密パッキンがくっついた状態になっています。
これは、極めて耐久性の高い独立気泡を持つ合成ゴム(EPDM)で、木材と木材の接合部で気密を保つために使用されています。

(EPDM:Ethylene Propylene Diane Methyllinkage)
気密パッキンの接合は写真のようになります。
柱と土台のジョイント部分に黒い気密パッキンがのぞいて見えています。
また、銀我パネルとの結合部分にも溝の奥に気密パッキンが埋め込まれ気密保持されています。
建物の形が出来上がってからは、色々な部分の隙間に加工が施されてゆきます。
写真は軒部分で、建物の外側から見たところです。外見は大体こんなものです
断熱材のスタイロエースと木材の隙間にはウレタンが充填されています。
建物の内側から外に面した部分を見たところです。
木と木の接合部、金具開口部等これでもかというくらいウレタンでふさがれています。
このように初期にふさいでいても長年の間に木材がそってきて隙間が出るようだともともこうもないのでしょうが、すべてが集成材を使用しているためその点安心で、長期間気密を保持してくれそうです。
床部分は1mの格子状に土台材として最も適したヒバ集成材で組まれ、プレカットされた部分に断熱材スタイロフォームが一分の隙なくといった感じでピタッとはめ込まれます。
また、ヒバ材上には気密パッキンが写真左のように接着され、その上に写真右のように24mm構造用合板が釘打ちされて床部分の気密を高めています。
床の合板部からでる柱、また、水道等配管部分にも写真のようにウレタン充填されて気密が守られています。
サッシ部分も気密断熱に大きく関係します。
熱伝導率が小さく結露を起こさないようにするためには樹脂サッシは必須と思われます。
また、複層ガラス、大き目の空気層も高断熱の大事な要素です。
遮熱、紫外線除去等も備えたい項目です。
換気扇は、使用していないときは写真左の様に閉じて気密を保ち、使用時は写真右の様に少し持ち上がって換気をする熱交換式の高気密・高断熱仕様の換気扇を使用しています。

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