スタイロフォーム
作成:2000年 6月 6日
更新:2000年 6月21日

スタイロフォームについて
開発経緯、製造方法
JIS規格
物性
スタイロフォームとグラスウールの比較
スタイロフォーム製造会社のダウ化工


開発経緯、製造方法

スタイロフォームは第2次世界大戦中に米国で軍事用の浮き材として開発されたポリスチレンの発泡体が元になっています。
スタイロフォームに近い素材に発泡スチロールがありますが、これは、粒状の原料を型に入れ熱蒸気で発泡させて作ります。原料を粒のまま発泡させるため原料の形状が残っています。それに対してスタイロフォームは、原料を釜の中で溶かして、必要な圧力とガスを加え、ちょうどヒゲを剃るときに使うシェービングフォームのように噴出し、板状に加工したものです。この製造方から「押し出し発泡」とか「連続発泡」と呼ばれています。材質が均一となるため、発泡スチロールと比較して吸水性が非常に低くなり、それぞれが完全独立した気泡(セル)の形状を工夫することにより、断熱性能の向上が可能です。
そのことによりスタイロフォームは材料の密度、気泡の形等により造り分けられています。


JIS規格

熱伝導率
W/m・K(kcal/m・h・℃)
(平均温度20℃)
記号 圧縮強さ
N/p2 (kgf/p2)
特性記号
1種 0.040(0.034)以下
10(1.0)以上
16(1.6)以上
1種a
1種b
2種 0.034(0.029)以下
10(1.0)以上
18(1.8)以上
2種a
2種b
3種 0.028(0.024)以下
10(1.0)以上
20(2.0)以上
3種a
3種b

表から、より断熱性能が高いもの(熱伝導率の値が小さいもの)が3種で、2種、1種となるにつれ断熱性能が悪くなっています。
また、同じ断熱性能でも圧縮強さの高いものがbと規定されています。


スタイロフォームの物性、及び、省エネ基準に基づく必要厚

項目 単位
IB
一般建築
XPS-B-1b
D
B2
一般建築
XPS-B-2b
E
スタイロエース
高性能住宅
XPS-B-3b
F
商品名
用途
JIS表記
公庫規格
熱伝導
(平均温度20℃)
W/m・K
kcal/m・h・℃
0.037
0.032
0.031
0.027
0.028
0.024
JIS A 9511 試験
圧縮強さ N/p^2
kgf/p^2
29.4
3.0
29.4
3.0
19.6
2.0
JIS A 9511 試験
曲げ強さ N/p^2
kgf/p^2
34.3
3.5
34.3
3.5
49.0
5.0
JIS A 9511 試験
(//方向)
燃焼性 3秒間以内に
炎が消えて残
塵が残らない
合格 合格 合格 JIS A 9511 試験
比熱 KJ/kg・K
kcal/kg・℃
1.13
0.27
1.13
0.27
1.13
0.27
ASTM C 351
地域区分T
(北海道)
木造気密住宅


天井
100
100
175
85
85
150
70
70
125
必要厚さ(mm)
床:板敷き
地域区分U
(青森等)
木造気密住宅


天井
45
40
70
35
35
60
30
30
50
地域区分V
(宮城等)
木造気密住宅


天井
45
40
55
35
35
55
30
30
40

(我が家の居所)
地域区分W
(東京等)
木造気密住宅


天井
25
35
35
20
30
45
15
25
40
地域区分X
(宮崎・鹿児島)
木造気密住宅


天井
15
20
55
15
20
45
10
15
40
地域区分Y
(沖縄)
木造気密住宅


天井
55

45

40

スタイロフォームはグラスウールに比べ耐久性に非常に優れている反面、万が一の火災の際大丈夫なのかという不安があります。一応、JIS規格の燃焼性試験では合格となっています。また、断熱材が燃えた火事という事例に当てはまるのはほとんどが硬質ウレタン系の断熱材だそうで、スタイロフォームの場合は皆無に近いそうです。それと、スタイロフォームには難燃材が添加され、燃焼カロリーも低く万一燃焼した場合も燃焼ガスは木材と同一で、硬質ウレタン系のようにシアンガスを発生しないということです。
断熱材の厚さの件ですが、銀我低で使用されているスタイロフォームは、床部分がIB6cm厚、省エネ基準では45cm、畳であれば上表には記載しませんでしたが25cmとなっていて十分クリアーされています。壁部分はスタイロエース4cm厚が使用されています。基準では、30cmなのでやはりクリアーしています。
天井部分は、2階と1階の吸音性も考えてロックウール25k、150cm厚が用いられています。


inserted by FC2 system