スタイロフォームとグラスウールの比較
最終更新:2000年 6月21日

物性比較
施工性比較
スタイロフォームの性能


物性比較

押出発泡ポリスチレン
スタイロフォームIB スタイロエース
グラスウール
熱伝導率
kcal/m・h・℃
0.032 0.024
0.042 0.043 0.038 0.031
密度
kg/m3
28 35
8 10 16 32
透湿係数
g/m2hmmHg
0.054 0.028
非常に大きい
安全使用温度
70 300
燃焼性 JIS A 9511
燃焼テスト合格
不燃材料
耐薬品性 酸・アルカリは良いが、石油類に侵される。
接着剤は指定のものを使用する。
問題なし
耐久安定性 長期にわたり直射日光にさらさないこと
圧縮強度
t/m2
30 〜 40 非常に低い
吸水性
g/100cm3
0.01以下 非常に大きい
上表より、
スタイロフォームはグラスウールに比べ、熱、湿気ともに伝えにくい性質であることがわかります。
このことは、グラスウールが何年か後、水分を吸い込んで断熱材としての性能を発揮できなくなることがかなり懸念されるのに対し、スタイロフォームはいつまで初期性能を維持し、家を暑さ、寒さ、湿気からまもってくれることが期待できます。



施工性

押出発泡ポリスチレン
(スタイロフォーム)
グラスウール
運搬性 濡れても乾燥させ易い。
また殆ど吸水しない。
濡らさないように注意。
通常1/31/5に圧縮して梱包。
安全性 取り扱いに格別の配慮は要しない。 取り扱い・取り付け作業には目・皮膚の保護が必要。
製品形態の多寡 各種寸法豊富。かつ切断容易。 ロール上のもので対応できる。
適合性 一体式構造に主に使用され軸組構造にも使用される。
RC同時打込みも可能。
軸組構造が主で、一体式構造にも使用される。
養生 濡れた場合は安全乾燥を確認し施工する。火気接近要注意。 取り付け後も濡らさない。
防湿層を破らないように注意。
既存建物への適用 天井・壁の増ばりが可能 天井裏及び壁の内側に施工可能
上表より、
スタイロフォームはグラスウールに比べ、簡便に本来の性能を引き出す施工が出来るようです。
適合性の広さから、コンクリート中に埋め込むことにより基礎部分も断熱化されることとなります。高断熱の家のまさに基礎となるかもしれません。
また、グラスウールでは配管施工、釘うち等で防湿層を傷つけ断熱性能の劣化を早めることが懸念されますがその面でもスタイロフォームの場合は安心感があります。

このページの2つの表はスタイロフォームの製造メーカー、ダウ化工より資料提供していただいたものです。



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